一般的には、ビタミンAの誘導体(オールトランスレチノイン酸)の外用剤やメラニン合成酵素阻害剤のクリームなどを1日2回塗布します。サンスクリーン(日焼け止めクリーム)や保湿剤も毎日使います。必要に応じて、さらに強い酸を使用して化学的に皮膚を溶かします(ケミカルピーリング)。レーザーを使用する場合もあります(レーザーリサーフェシング)。にきび痕の場合には強力なピーリングをしたり、深く削る(グラインダーによるメカニカルピーリング)
こともあります。角質が盛り上がっているシミには前処置としてピーリングやレーザーをすることがあります。深いメラニンを含むシミの場合はレチノイン酸治療の後でレーザーを行うことがあります。
2週間に1度の割合で、通院していただきます(レチノイン酸治療を行うときは2回目は1週間後です)。治療には少なくても8週間を要しますが、これまでレーザーや他の方法で治らなかったものでも大丈夫です。また、他院で治療を受けて、満足の行く結果が得られなかった方も歓迎いたします。
レーザーで効果の無い肝斑、炎症後色素沈着などにも大きな効果を期待できます。
本治療法で使用する薬品は厚生省の認可を受けておりませんが、東大病院の治験審査委員会の承認を得ております。本薬品の弱いものは米国はじめ海外では認可されております。
副作用としては、使用後数日より患部の発赤、ひりひり感がでますが、そのまま治療を継続しても徐々におさまります。治療期間中は避妊を励行しなければいけません。
レチノイン酸治療は7年前より約11000名の患者さんが受けられ、他の治療法では得られない著明な効果が短期間で得られています。実際の治療結果をご覧下さい。
レチノイン酸治療は原則的に自費診療となりますが,営利を目的としたものではありません。
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