Cosmetic Medicine in Japan -東京大学美容外科- トレチノイン(レチノイン酸)療法、アンチエイジング(若返り)
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美容医療におけるホルモン治療

東京大学形成外科 吉村浩太郎


ホルモンとは?
ホルモンは身体の恒常性を保つため、さまざまな臓器、細胞の機能を最適な状態に保つために多くの役割を果たしています。多くのホルモンは血液中を流れて、全身の臓器、細胞に行き渡り、必要な場所でその機能を果たしていきます。実際に細胞に働く場合には、ペプチドホルモン(インシュリン、グルカゴン、成長ホルモン、など)と呼ばれるものは細胞膜に、脂溶性ホルモン(ステロイドホルモン、甲状腺ホルモン、性ホルモンなど)とよばれるものは細胞質内や核内に受容体が存在しており、核内までシグナルが伝達されて、数多くの蛋白の転写が始まったり、阻害されたりします。

ホルモン治療とは?
名前のようにホルモンを全身もしくは局所に投与する治療です。今後は遺伝子治療などさまざまなメスを使わない新しい治療が現れてくるでしょうが、ホルモン治療は現時点では最も容易にできて、効果が期待できる治療の一つです。今後はホルモンを改良した新しい合成ホルモン剤や合成ホルモン阻害剤など数多くのホルモン関連製剤の登場が期待されます。

美容医療においては?
美容医療においてのホルモン治療はまだ発展途上にありますが、美容医療においても多くの治療対象に対してホルモン治療が選択される余地があります。以下に美容関連の治療対象としてホルモン治療が期待される分野を列挙してみましょう。

1)肥満(やせたい)
2)低身長(背を高くしたい;若年者)
3)禿髪、薄毛(頭の毛を増やしたい)
4)肉体美(筋肉質の肉体を作りたい)
5)若返り(皮膚、活力、免疫機能、脳機能など)、美しく老いる
6)性同一性障害(女性になりたい、男性になりたい)
7)にきび
8)肝斑(しみ)
9)性機能改善(インポテンツ)
10)運動能力改善(心機能改善)
11)記憶力、判断力改善

将来的にはホルモン治療を上回る治療がわれわれが生きているうちに現れることでしょう。遺伝子もいろんな形で扱えるようになり、細胞内シグナル伝達もわかってきました。医学の進歩は目覚しいものがあります。


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